神の守り人読みました。
今回のは深いというか…重かったです。
久し振りにバルサが主人公の話で、わくわくしながらページを繰り始めた途端、血腥い虐殺が起こって。
何だったのだろう?と思いながらバルサとタンダの穏やかなやり取りを楽しんでいたら、すぐに再び恐ろしい事件が。
それを引き起こしたのは12歳の幼い娘。但し、畏ろしき神の力を宿した…。
その娘アスラを始末しようとする者から救い出し、連れて逃げるバルサ。
ハラハラドキドキの逃避行かと思いきや、ロタ国を揺るがす様々な思惑が交錯していて。
アスラは畏ろしき神の力を利用しようとする者の甘言に乗せられ、遂に畏ろしき神と一つになってしまい。
それを阻止しようとした兄のチキサとバルサとタンダは間に合わなかった…。
と思ったら、その人々のまなざしに心打たれたアスラが我に返り、己を捨てて神を封じた…のだけど。
もうアスラは目覚めないかもしれないと思うと、やり切れないです(ToT)。
そして何が重いって、この小説から投げ掛けられた疑問が重い。
「人を殺すかもしれない、だから後顧の憂いを断つ為に始末する」、という事が果たして正しいのか。
年端もいかない娘は分別なく力を行使するかもしれない。
だけど幼い娘だからこそ、良く導けばそんな事態を防げるのでは、と。
バルサはアスラを助ける決断をした…それは尊い事だと思うけど。
アスラの人となりを読み進めば進む程、生きる道があって欲しいと思うけど。
実際は、やっぱり脅威、だよね…(--;)。
既に母親の処刑の際に虐殺を引き起こしてる訳だし。
だから目覚めなくて悲しいけど、ほっとしていたりもするし。
そのくせ「虚空の旅人」でチャグム達が対峙した帝国との戦争に際し、畏ろしき神の力があれば…なんて考えて。
複雑なのでした(>_<)。
とはいえ、やはり面白かったです。読んで良かった(^-^)。
次はまたチャグムとシュガが主人公のようですね。
いつ出るかな?楽しみです♪
さて、トップ絵更新です。
夏ヴァージョンはそろそろ寒々しいので(^^;)。
今回は守り人シリーズからタンダ。
穏やかでひょうきんな表情が出てたら嬉しいです。