UK




 フィフティワン、それは一ヶ月以上毎日違った美味しさを楽しんでもらう、そんなコンセプトを掲げている米国のアイスクリームチェーン店だ。店頭には所狭しと51種類の様々なフレーバーが並べられている。あまりにも種類が多い為、店員すらすべての商品名を覚えきれていないと、もっぱらの噂だ。
 飽きられることのない定番の他に数種類が毎月入れ替わり、更に季節毎に新商品が出る。その期間限定のフレーバーを楽しみにしている奴は多く、新商品が出る日は仕事を休んで店に並ぶ人が続出する程の人気だ。フィフティワンのアイスを食べずに大人になる奴はアメリカ人じゃないとまで言われる。
 そんなアイスクリーム屋の店員と、俺は出会った。

 ×××

「くそったれ」
 俺は公園のベンチにどかっと腰を下ろすと、ネクタイを緩めながら数多あるスラングを辺りに憚ることなく口に乗せた。煙草を取り出して咥え、煙を肺いっぱいに吸い込みながらすっと表情を失くして目を眇めると、俺の近くに転がったボールを取りに駆けてきた子供がうわーんと泣き出した。
 子供の泣き声に母親と思しき人物が血相を変えて寄って来る。罪のない俺をじろりと睨めつけるから、これ以上ないくらい冷酷な目で睨み返してやると、そそくさと子供を連れて遠ざかって行った。目付きの悪さには定評がある。知ったことか、近寄るんじゃねぇ。
 真っ昼間の公園は賑やかだ。あちこちで親子やカップルがきゃっきゃうふふと愉しげな声をあげている。噴水が上がる度にきゃあきゃあ抜かしてる女、ずぶ濡れになっちまえ。犬に向かってフレスビー投げてるおっさん、飼い犬に噛まれちまえ。
 まったく俺だけ別世界にいるみたいだ。畜生、俺だってこんなやさぐれた気分でこんなとこに座っていたくねぇよバーカ。何もかもあのくそ上司のせいだ。
 週明けに勤務先に行ってデスクの上のメモを見るまではこんな気分じゃなかったんだ。メモにはクレーム対応に行けとの指示が書かれていた。相手は結構なお得意様、放置すれば会社は大きな損失を蒙る。なんとか頭を下げて機嫌を直してもらわなきゃならない。
 そこまではわかる。けどミスしたのはくそ上司だ。なんで俺が土下座までしなきゃならない。あの野郎、俺にクレーム対応全部押し付けて出張とか有り得ねえ。絶対逃げただろ。
 くそ上司の無駄に爽やかな顔を思い出して、つい煙草をぎりぎりと噛み締める。せっかく外出したのだからすぐ会社に戻るのも癪だ。仕事は溜まってるけどやる気にならない、このままどこかで時間潰しちまうか――。
 そう考えた時、目の前にピンクとグリーンのボールが飛んで来た。
「うぉっ!?」
 びくりと肩を震わせて仰け反って見れば、それはボールではなくコーンに載せられたアイスであることに気付く。原色に近い色のアイスと茶色のコーンを持つ手から腕、肩と視線をずらしていき、到達したのは知らない男の顔だった。


 空を思わせる澄んだ水色の瞳に明るい陽光を弾く金の髪、そしてにこやかに笑みを湛えた口元。人好きするような笑顔の男を見て、こいつモテるんだろうなと思った。彼女いない歴イコール年齢という俺とは違う人種だ。別に羨ましくなんかない、俺だっていつかはモテる。
 辺りを見回せば公園の隅にアイスクリームの店があった。フィフティワンという米国では有名なチェーン店のエプロンを着た男を胡乱な目で見上げれば、彼はアイスを俺に向かって突き出した。
「はい、どうぞ」
「悪ぃけど頼んだ覚えはねぇ」
「うん。でも君、絶対糖分不足なんだと思うぞ。疲れた顔してる。おごるから食べなよ」
 ぐいぐいと顔の間近に寄せられるアイスクリームを拒み切ることができずに、仕方なく受け取れば彼はにかっと笑った。
 キラキラと太陽のような眩しい笑顔に見惚れてぼーっと見上げていると、「早く食べないと溶けちゃうぞ」とからかわれた。その明るい口調に押されるようにアイスを口元に運び、少しだけ齧る。
「・・・甘い」
「アイスだからね」
 当然の感想を述べれば、店員はくすくす笑いながら俺の横に腰を下ろした。仕事はいいのかと思いながら見返すが、彼は店のことなどまったく頓着しない様子で微笑む。そして手を伸ばしてきてコツンと俺の額を小突いた。
「やっと眉間の皺、なくなった」
「え?」
「ずっと辛そうな顔してたから。アイスの魔法、知ってる?」
「・・・いや」
「アイスには魔法の力があるんだ。一口食べたら笑顔が零れる、二口食べたら嫌なことが吹っ飛ぶ、全部食べたら幸せになれる。ね、すごいだろ?」
「じゃあ、アイスを売ってるお前は魔法使いだな」
 つるりと何も考えずに言葉が喉から出た。目の前の男がきょとんと目を瞠る。自分の発言を反芻して・・・ぼっと顔から火が出た。何言ってんだ俺、なんだよ魔法使いって!ファンタジー過ぎんだろ!恥ずかしくて死ねる、むしろ今すぐ死にたい。
 ぎぎぎと唸りながら俯いていれば、ぽつりと男が何かを呟いたのが微かに聞こえた。何かと聞き返そうと見上げて、息を呑む。
「ありがとう、すっごく嬉しいんだぞ!」
 男は頬を真っ赤に染めて、顔をくしゃりと歪ませて泣きそうな顔で笑っていた。その表情に、たぶん俺は恋に落ちた。


 店員の名前はアルフレッドと言った。彼は大学生で月曜日と木曜日の午後だけあのアイスクリーム屋でアルバイトをしているらしい。それを聞いて俺は、彼がいる曜日の午後に仕事の都合をつけて公園へ出向き、アイスを注文するようになった。
 アルフレッドはいつだって楽しそうに仕事をしている。バイトだからと適当な接客をする訳でもなく、ふらりとやって来る客相手に愛想を振り撒いて注文を聞き、丁寧にアイスを盛りつけて渡していく。そんな仕事に対して真摯な態度が好ましくて、俺はアイスを少しずつ舐めとりながら様子をじっと眺める。
 時々「おっさんは暇なのかい?」と憎まれ口をきくけれど、彼は俺の好みをちゃんと覚えていてオススメを用意しておいてくれる。アルフレッドはバイトだけど、アイスに詳しく客の好みも良く把握しているので、その日に出す味は彼に任されているらしい。
 甘すぎず刺激も強くないアイスを好む俺の為に、今日アルフレッドが選んだのはチョップドチョコレートだ。ぐいっと力強くディッシャーを掴んで慣れた手つきでアイスを掬う。腕に浮き上がる筋にときめいていれば、眩い笑顔と共に「どうぞ」と差し出された。
 つい見惚れて顔が赤くなったのを誤魔化すようにそそくさと受け取ると、俯いてアイスにかぶりつく。ビターチョコの苦味がアイスの甘さを緩和させてくれて美味い。アルフレッドの台詞じゃないが、俺は今ものすごく幸せだ。
 テーブルについて甘いアイスを食べながらアルフレッドの働く姿を眺める。彼が客に話し掛ける声を聞く。明るくはっきりとした声音は耳に心地よくてずっと聞いていたくなる・・・クビにならないよう、頃合いには職場に戻らなきゃならないが。アルフレッドと過ごすこの時間が待ち遠しい程に、恋しさは募る。


「ポイント溜まったね」
 いつも通り公園に出向いてアイスを注文したら、アルフレッドがにこりと笑って俺のポイントカードに最後のスタンプを押した。すげぇ、マジで溜まるとか思ってなかった。そんなに食ったか俺。・・・アルフレッドと過ごす時間を延ばしたくて追加したりしたもんな、この一月で一年分食っちまったかもしれねぇ。
 アルフレッドに「ポイント溜まると良いことあるから」と言われて始めたカードだったが、枠いっぱいにスタンプが押されたのを見ると、彼との邂逅の証のようでなんだかこそばゆい。カードを食い入るように見ているうちに、段々頬に熱が篭って心音がドクドクと早まる。ヤバい、嬉しい。けど落ち着け。顔に出したらバレちまう。
 俺が好意をもって接してることはわかっているだろう。けど恋情を向けられているとは流石に思っていないはずだ。気付かれないように、節度を保って接してきた。だって、男に好かれるなんて気持ち悪いだろう?俺みたいなゲイがそういう対象として見ていたと知れて、嫌われて避けられたら哀しいし辛い。だから知られたくない。
 なんとか平静を取り戻そうと深呼吸を繰り返していれば、くすっと忍び笑いが聞こえてきた。どうしたのかと顔を上げると、アルフレッドは目を細めて意味深に微笑んでいた。
「ポイントが溜まったら良いことあるって言っただろ?サービスだよ、特別なアイスを食べさせてあげる」
 いつもの明るい笑顔ではなく何かに憑かれたような熱っぽい視線をくれるアルフレッドに、首を傾げながら仕事の後、会う約束をした。


「へぇ、思った通り綺麗にしてるね」
「そうか?」
 部屋に通すとアルフレッドは興味津々でぐるりと見廻した。今日人を招く予定は一切なかったので、掃除は行き届いていないし雑誌とか床に積んだままだ。慌てて片付け始める俺を余所に、アルフレッドは愉しげに笑いながら棚の中やらデスクの上やらを観察していく。
「おい、あんまり見るな。マジで片付いてねぇから」
「いいじゃないか、見られてヤバイ物でもあるのかい?男同士、構わないだろう。・・・へぇ、君、こういう娘が好きなんだ」
「ばか、見るなって!」
 ゲイであることを隠す為に誰にともなく置いておいたフェイクのエロ本を、慌ててアルフレッドの手の中からひったくる。真っ赤になって慌てふためく俺に、アルフレッドはあろうことか「可愛い」と抜かしやがった。大人をからかうんじゃねぇ。
「いいから早くアイス食わせろよ。その為に来たんだろうが」
「まぁそうなんだけどね・・・じゃあちょっと待ってて。用意するから」
 軽く睨めつけるとアルフレッドは肩を竦めて、持って来たクーラーボックスからアイスが入っているタッパーを取り出した。透明な器に盛りつけて、ミントの葉をちょこんと乗せる。真剣な表情がまたカッコイイ・・・ぼんやり見つめていると、澄んだ水色の瞳が不意に俺を射抜いた。
「はい、これ食べて」
「マジでお前が作ったのか?コレ・・・」
 受け取ったアイスは艶やかなミルク色で、芳しい紅茶の香りがふうわりと鼻孔を擽る。フィフティワンにしてはシンプルなそれは、間違いなく店の商品ではなくアルフレッドのオリジナルなのだろう。
「うん。君、紅茶が好きって言ってただろう?お店にも紅茶を使ったアイスはあるんだけど、君はシンプルな方が好きだから・・・余計なものは入れずに紅茶の茶葉と抽出にこだわってみたんだ」
 アルフレッドが俺の為に作ってくれたアイスクリーム・・・なんかそれだけで泣ける程嬉しい。ポイント溜めて良かった。俺このアイス食べながら死ねたら本望だ。死んだらアルフレッドがびっくりするだろうから死なないけど。
 スプーンで柔らかな光を放つミルク色を掬って口に運ぶ。ふわりと芳醇なミルクが口の中に広がる。同時にアールグレイの軽やかな味わいが舌の上で弾け、僅かな紅茶の渋みと共に華やかな香りが抜けていった。なんだこれ、今まで食べたアイスとは桁違いに美味い。
 一口食べただけで放心状態の俺に、アルフレッドはくすりと笑った。
「どうかな?美味しい?」
「美味い・・・これ、めちゃくちゃ美味い!マジヤバイ・・・お前、バイトなんか辞めて店開けよ!」
「あはは、大袈裟だな、アーサーは」
「大袈裟じゃねぇよ、こんな美味いアイス食ったことねぇ」
 一口、また一口とアイスを頬張る。あまりに美味しくて手が止まらない。トロトロと口の中で溶けていく甘味に頬は緩みっぱなしだ。そんな俺をアルフレッドは嬉しそうに眺めて、キラリと水色の瞳を輝かせながら囁いた。
「・・・それじゃ、これからも俺が作ったアイス、食べてくれるかい?」
 もちろん――そう、言葉にできたかどうか、俺は知らない。
 にこやかな笑みを湛えたアルフレッドの顔を最後に、ぱたんと意識の扉は閉ざされた。


 どうやら俺は眠っていたらしい。茜色だったはずの窓の外はすっかり日が暮れて暗闇に覆われている。部屋の明かりはどういう訳か消されていて何も見えない。背に当たる布の感触から、ベッドの上に寝ていることだけが推測される。
 仕事の疲れが溜まっていたのだろうか。こんな自分が寝たことにすら気付かない程、唐突に眠りに落ちるだなんて。アルフレッドが来ていたのに――。そうだ、アルフレッドはもう帰ったのだろうか?せっかく手作りのアイスを持って来てくれたのに、寝てしまった俺を見て呆れただろうか。怒って帰ってしまっただろうか・・・。
 嫌われたかもという思いから、ぶわっと涙が浮いて視界が滲む。女々しいとわかっていてもどうしようもなく遣る瀬なくて辛い。身体を丸めて失恋に傷ついた心を宥めようと身動ぎして・・・気付いた。
 手が自由に動かない。両手をバラバラに動かしたいのに一つに纏まっている。布か何かで縛られてる・・・。予期せぬ事態にぼんやりしていた頭の中は冷水を浴びたように急激に冴えた。皮膚から得るシーツの感触、それが全身に及ぶとなれば、今の自分はきっと裸なのだろう。服を脱いだ覚えはない。寝ぼけて脱いだ可能性もあるが、両手を拘束されている現実と合わせればもう一つの可能性が見えてくる。
「・・・アルフレッド?」
 恐る恐るその名を呼ぶ。応える声がないことを期待しながら。そんなはずはないと何度も自分に言い聞かせながら。けれど、儚くも俺の願いは叶わなかった。
「ここにいるよ」
 真っ暗な部屋の中、暗闇に慣れた目が凝った黒い塊が動くのを捉える。それはゆっくりと俺の方へと近付いて来て、窓からさぁっと差し込んだ月光を浴びて姿を現した。
「アーサー」
 俺の名を口にする男の顔は相変わらずにこやかな笑みを浮かべていて。この異常な状況とちぐはぐな表情があまりにも怖ろしくて。俺は言葉もなく、ただ目を見開いて身体を強張らせることしかできなかった。


「やっと目が覚めたね、思ったより時間掛かったなぁ・・・薬の量間違えたかな?」
 ニコニコと愉しげに笑いながら首をかしげる仕草は、昼間あの店で見るアルフレッドのものだ。水色の瞳はキラキラと輝いていて、陽光を弾く澄んだ湖面のよう。明るく少し甘さを含む声音もいつも通り。なのにどうしてこんなに怖いのだろう。――薬?
「な、何・・・?」
「さっきのアイスにね、ちょっとだけ睡眠薬を混ぜておいたんだ。用量はネットで調べたから問題ないと思ったんだけどな・・・まだクラクラする?ごめんね」
「そ、じゃなくて・・・なんで、こんな・・・」
 平然と睡眠薬などと口にする神経がわからない。そもそも俺の服を剥ぎ両手を縛って転がしたのがアルフレッドである事実が、あまりにも非現実的で理解できない。戦慄く唇で途切れ途切れに言葉を紡いで尋ねれば、アルフレッドはさも当然のことのように満面の笑みを浮かべて答えた。
「君のことが好きだからだよ」
「・・・へ?」
「君だって俺のこと好きだろう?ねぇアーサー、愛し合ってるならいいよね。俺もう我慢できないんだ」
 意味不明な戯言を抜かしながらいきなり手を伸ばしてきて俺の肩をベッドに押し付ける。強い力で握り込まれて、肩はみしっと嫌な音を立てて軋んだ。
「痛・・・っ!はな、せ・・・」
 悲鳴を上げる口をアルフレッドのそれに塞がれて、一層パニックに陥る。侵入してきた分厚い舌を押し返そうにも絡められ啜られて、不覚にも下半身に熱が集ってしまう。口内を思う様に蹂躙されて頭の奥がじんじんと痺れ、理性はほろほろと蕩けていった。
 息も絶え絶えになった頃、ようやく解放された。ぎゅっと瞑っていた瞼を開いて見上げると、水色の瞳が燃えるような蒼に変じていることに気付く。あのアルフレッドが俺に欲情している・・・カッコ良くて性格も良くて女が放っておかないようないい男が、俺なんかを好きだと言って求めている――。
「好きだよ、アーサー」
 甘ったるい声音で耳に息を吹きかけながら囁かれて、腰にずくんときた。するりと大きな掌でやさしく撫ぜられて肌が喜びに粟立つ。
「お、俺も・・・好き・・・」
 恋しいと思う気持ちが溢れて堪らなくて、知らずぎゅっと彼の服を掴んだ。アルフレッドは嬉しそうに笑って俺の首筋に顔を埋めた。


「ここ、美味しそう」
「ひぁっ」
 首筋から鎖骨へ、胸へとアルフレッドの唇は滑っていき、偶にきつく吸われるとぞくぞくとした快感が全身を駆け巡る。胸の頂きをちろりと舐め取られると、それだけでびくりと身体が跳ねた。
「ん、感度いいね。経験あるの?」
「そんなの、ない・・・っぁ・・・んっ」
「ほんと?もしかして初めて?はは、嬉しいんだぞ。じゃあこっちのお口もまだヴァージンかな?」
 アルフレッドはニコニコと笑って啄むようにキスをくれる。角度を変え、徐々に深いキスになって囚われた時、俺自身触れたこともないような場所をアルフレッドの指が触れた。
「やっ・・・そんな、とこ・・・」
 慌てて唇を離して抗議する頃には、アルフレッドの指は深く俺の中に入り込んでぐるりと広げるように円を描いていた。
「痛ぁ・・・っ」
「きついね・・・でも、俺がやさしく可愛がってあげる・・・大丈夫だから、力抜いて」
 涙が浮かぶ程の異物感と痛みを訴えたそこは、たっぷり注がれたローションのおかげか、アルフレッドの丁寧な愛撫のおかげか、少しずつその行為に馴染んでいって快感も拾えるようになった。いつの間にか増やされたアルフレッドの指でぐちゃぐちゃに弄られて掻き混ぜられる。時折どうしようもなく敏感な処に触れられると眼の奥がチカチカと瞬いた。
 あられもない嬌声がひっきりなしに口をついて出て、意識が混濁してきた頃、涙で滲んだ視界にアルフレッドの艶を含んだ声が降ってきた。
「そろそろ挿れるよ?一緒に気持ちよくなろう・・・それで俺のバニラアイス、このお口で飲み込んで」

 ×××

「・・・ていう小説を日本が書いていたんだけど、このプレイ面白そうじゃないかい?ねぇ、どうだろう?イギリス」
「どうだろうじゃねぇぇぇっ!!!なんだよ『バニラアイス』って!!ばっかじゃねーの!?」
「楽しそうじゃないかーやってみたいなー」
「くだらねぇ妄想してる暇あったらさっさと目の前の関税撤廃の書類にサインしろ!」
「うん?嫌だ」
「嫌だじゃねぇっ!上司の間で既に決まったことだろ!俺は今すぐ日本に行って事情を聞いて来なきゃならねぇんだ!諦めて今すぐサインしやがれ!」
「日本なら今の小説を売りに出掛けてるよ」
「・・・・・・っ!!!ば、ばかぁぁぁぁっ!!うわぁぁぁぁん!!!」



おわり



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